あらすじ

自由奔放に生きるクラブ歌手・デロリス。

彼女にとって歌は生きる喜びそのものであり、自由を象徴するかけがえのない存在だった。

ところがある夜、彼女の人生は思いがけない方向へと転がっていく。

偶然、マフィアによる殺人現場を目撃してしまったのだ。

次の標的となったデロリスは、命からがら逃げ込み、警察の手引きで修道院に身を隠すことになる。


静けさと祈りに包まれた修道院での生活は、彼女にとって退屈そのもの。

自由を奪われ、歌うことさえ制限される日々に不満を募らせるデロリスでしたが、

やがてシスターたちと心を通わせるきっかけを得ます。

それは聖歌隊。

音程もバラバラで自信を失っていた彼女たちに、

デロリスが持ち前の明るさと音楽のセンスで歌を指導し始める。

最初は反発しながらも、次第にシスターたちは変わっていき、

やがて教会いっぱいに響き渡るゴスペルが人々を惹きつけていく。

その一方で、デロリスを狙うマフィアたちの影は迫り続ける。

冷酷なボス・ヴィンスは執拗に彼女を追い詰め、不器用ながらも心優しい子分・ウィリーは、

いつしかシスター・ロバートとの間に秘めた恋心を抱くようになっていく。


仲間との絆、恋のときめき、そして命を懸けた逃亡劇。

笑いあり、涙あり、そして心を震わせる音楽。

オリジナルの楽曲と自作の要素を加えた、

新しい解釈による『天使にラブソングを』。

ここでしか観られない物語が、舞台上に奇跡のように立ち上がります。

どうぞご期待ください。